運動会が、つまらなくなった。
毎年、子どもの運動会に行くたびに思う。
運動会って、こんなにつまらないものだったっけ?
もちろん、子どもたちが一生懸命に走ったり、踊ったりする姿は微笑ましい。
成長した姿を見られるのは、親としてうれしいことだ。
今年は、息子にとって小学校最後の運動会だった。
6年生になった息子の姿を、しっかり目に焼きつけようと思っていた。
それなのに、運動会が終わったあとに残ったのは、感動よりも、やはりいつもの物足りなさだった。
騎馬戦もない。
綱引きもない。
かつて運動会を盛り上げていた競技が、どんどんなくなっている。
今の運動会は午前中には終わる。
お弁当を作らなくていいし、場所取りに苦労することもない。親にとっては、ずいぶん楽になった。
それはそれで、ありがたい。
でも、何かが違うのだ。
私が子どもの頃の運動会は、もっと盛り上がっていた。
勝ちたいという気持ち。
負けたくないという意地。
クラスや学年が一丸となって応援する熱気。
騎馬戦では、どの騎馬が勝ち残るのかとハラハラし、綱引きでは、みんなで力を合わせて綱を引く。
歓声が上がり、応援にも力が入る。
勝って喜び、負けて悔しがる。
今思えば、ああいう経験も、子ども時代の大切な思い出だったのではないだろうか。
息子にとっては、今年が最後の運動会だった。
6年間の集大成として、もっと特別な一日になるのかと思っていた。
けれど、競技の数も少なく、午前中には終わってしまう。
「これで最後なんだ」と思うと、寂しさが増した。
もちろん、昔のものをすべて復活させればいいとは思わない。
安全への配慮も必要だし、子どもたちの事情も、学校を取り巻く環境も変わっている。
それはわかっている。
けれど、危険をなくすことと、子どもたちが思い切り身体を動かし、競い合い、悔しさや達成感を味わう機会を減らすことは、同じではないはずだ。
最近は、子どもたちの体力が全体的に落ちているとも感じる。
外で思い切り遊ぶ機会が減り、身体を使って夢中になる時間も少なくなっている。
そんな時代だからこそ、運動会は貴重な機会なのではないだろうか。
普段の体育の授業とは違う、学校全体が一つになるような体験。
自分の力を試すこと。
仲間と協力すること。
勝つ喜びも、負ける悔しさも知ること。
そういう経験は、ただ競技をこなすだけでは得られないものがあると思う。
時代が変われば、行事の形も変わる。
昔がすべてよかったわけではないし、今のやり方にも良さはある。
それでも、便利で、効率的で、安全であることだけを追い求めた結果、子どもたちから何か大切なものまで失われてはいないだろうか。
午前中に終わる運動会は、確かに楽だ。
でも、帰り道に「ああ、面白かった!」と、親も子どもも興奮冷めやらぬまま話したくなるような運動会。
そんな一日が、もう少しあってもいいと思う。
毎年つまらないと感じてきた運動会。
そして今年、息子の小学校最後の運動会を終えて、その思いはより強くなった。
楽になったけれど、熱くなくなった。
だから私は、最後の運動会を見終わったあとも、やはり「つまらなかった」と感じてしまった。
愚痴ばかりだが、6年間の運動会を見てきて正直思うこと。
中学に行けばまた変わるかな。
親も手に力の入る応援をしたいものだ!!